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巻末の詩 [日本語 - 原書]

           
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 作品 : 巻末の詩
 著者 : 山村 暮鳥
 初版 : 1926 (大正15)年
 詩集 : 月夜の牡丹

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「月夜の牡丹」は、山村暮鳥の死後、有志により刊行された最初の詩集です。
大正13年の作詩 (遺稿) から選集されており、花岡謙二による編成で、「季の花」16詩, 「月夜の牡丹」19詩, 「或る時」28詩, 「月の匂ひ」28詩, 「名刺」29詩, 「日向の林檎」26詩, そして、この「巻末の詩」1詩です。


 巻末の詩


 さて、さて林檎よ
 おまへはなんにもいつてくれるな
 それでいい
 それでいい
 そうはいつても
 うるさからうがな
 こつそりと
 ころりと一ど
 わたしにだけでも
 ころげてみせてくれたらのう
 お、お、りんごよ


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