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Le Petit Prince [フランス語 - 原書]

            
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 作品 : Le Petit Prince
 著者 : Antoine de Saint-Exupéry
 挿絵 : Antoine de Saint-Exupéry
 原語 : フランス語 (英語)
 初出 : 1943年 (英語版)
      1945年 (仏語版)
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6年前、小型飛行機が故障してサハラ砂漠に不時着しました。搭乗していたパイロットは、そこで不思議に幸福な体験をします。
帰国後、その思い出を心に封印しますが、それは、ちゃんと理解してもらえないだろうと思っただけでなく、大切な存在ともう会えない事がとても悲しかったからです。

広いサハラ砂漠で、たった1人、飛行機の修理と水の不安を抱えながら、パイロットは最初の夜を明かします。小さな声で目覚めると、誰もいないはずなのに、男の子が「羊の絵を書いて!」と言っています。
遠い小さな星から来た王子様との出会いの場面です。

王子様は、大切にしていた薔薇の我儘に腹を立てて自分の星を去り、6つの星を経て地球にやって来ました。
6つの星は、王子様の星と同様、住人は1人だけ:1つ目の星には「支配する民の無い王様」、2つ目の星には「虚栄の賞賛を求める男」、3つ目の星には「自己嫌悪に酒を飲む男」、4つ目の星には「財産の計算に余念が無いビジネスマン」、5つ目の星には「寝る間も無く働き続ける点灯夫」、6つ目の星には「記録するだけで無知な地理学者」が、住んでいました。
7つ目の星、地球で会話した相手は、登場順に、, 地味な1輪の花, 狐, 鉄道転轍手, 商人, 不時着のパイロット、前出の です。

王子様は、パイロットの状況を無視して、これらの体験を話し続けます。質問には答えず、自分の質問は相手が答えるまで何度でも繰り返します。それで、時にパイロットは苛々した気持ちになりますが、水の最後の1滴がなくなると、王子様は
  一緒に井戸を探しに行こう
と、言ってくれました。
フラフラになりながら、一緒に見つけた井戸の水の美味しさは格別でした。

でも、王子様は「明日、地球のここに降り立って1年になる。故郷の星に帰るつもりだ」と、告げます。
パイロットは、必死に引き留めようとします。なぜなら、初めて心の通じる相手と出会えたと思っていたからです。体裁ばかりを気に掛けて、中身の大切さを無視する大人の社会に居て、ずっと違和感と孤独を感じていました。

それでも、予告通り、
王子様は、親切な蛇の毒で一瞬にして、故郷に帰って行きました。

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読書ノート: ✤ 星の王子さま

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