✤ Maleni [✤ 読書ノート]
Andrea Petrlik Huseinović の童話「Maleni」に
登場するのは ...
人の頭に、悪意ある話を流し込む人
妬み・嫉みから、特定の人を阻害する人
何も悪くないのに、阻害されてしまう人
仲間外れより、意地悪な人と過ごす方を選ぶ人
心の中に妬みなどを抱え、それに煩わされている人が、そうした煩わしさとは無縁の幸せそうな人に意地悪をしたり、疎外したりすることは、残念ながら、よくあることです。
そして、相手の善良さをバカにしたり、騙したり、まるで自分達の方が正しいような言動で威圧したりするのも、残念ながら、よくあることです。
この童話には、若干皮肉めいたところがあります。
心の平安を求め、毎日曜日に集まる場所... 教会のことですよね?
そこに帽子があるのに被るのではない... ただ、みんなで眺めるだけです。そして、帽子を被り善良な心を保つ人は、今もなお、遠く追いやられたまま、孤独です。
問題の解決は、みんなで帽子を被ることです。
が、何故、彼らは被らないのか?
それを考えて!... と、いう内容に思えました。
帽子を被れば、平穏な心が取り戻せると知っています。でも、同時に、自分も仲間外れになることも知っています。バカにされたり騙されるのも嫌です。
みんなで悪ければ、自分が悪くても気になりません。傍に善人がいたら、自分が「悪い」ということを気づかされるから、嫌です。
それでも、悪同士の付き合いは、心休まりません。互いに、意地悪, 悪口, 騙したり騙されたり,... 疲れます。
さて、どうしましょう?
例えば、帽子を被って、1人旅に出る...
何処かで Maleni に会えるかも知れません。